座右の銘
初めてその言葉を聞いたのはいつだろう?
親が山口県出身で縁の地には色々と行った。その時なのかな?
でも、なんか雷雨に打たれたように思ったのは中学生の時だったかなぁ。
「おもしろき こともなき世に おもしろく」
高杉晋作の辞世の句とされてる(現在はこれが辞世の句とは否定的な意見が多いみたいだし、世「に」なのか世「を」なのかも不明だそうですが、、、)言葉ですが、それからというものこの言葉に従って、何かあるとこの言葉に帰ってきて行動してます。
正直、「すみなすものは こころなりけり」ってのは蛇足の様に感じます。まぁ、本人が詠んだ訳じゃないし。
自分にとってはもっと広くて深い意味がある言葉です。
常々、なんでこんなにつまんないんだろう。どうしてこんなに退屈なんだろうと思ってました。
その後に哲学なんかにも興味を示して、所謂「メンヘラ」のようになったりもしましたが、その前からずーっと世の中って退廃的だなと思ってました。
そんな折に、「おもしろい」と捉えるしかないような出来事が続きました。
平々凡々だと思ってた自分の境遇が、実はそこまで平々凡々としたものでもないと落胆した時もあります。平凡を嫌ってた筈が、平凡から逸れるとそれに文句を言ってました。
でも、だからこそ「おもしろい」と捉えるしか、退屈じゃないだけマシじゃないかと前向き?な気持ちになりました。
もちろん、「よっしゃ!なんか面白い事やったんで!」みたいに純粋にポジティブな意味もありますが。
晋作がどういう意図で詠んだのかは知りませんし、最早知る術もないようですが、少なくとも僕の座右の銘として、最も確かな言葉です。
おもしろくありたいし、世のことは全ておもしろい筈です。
ふと、自分が晋作が亡くなったのと同じ年齢になった今、なぜだか急に思い出しました。